「○○○教育」が草食系を生みだした。
週明けの月曜日。どうしてもモチベーションが上がらないですよね。
私は毎週月曜日は、週末の暴飲暴食が祟り、おなかを下します。今日も昼食は学食で300円のかけそばです・・・。
さて前回の続き、最近の草食系若者について。どうしてこんなにも草食系と呼ばれる人間が増えてしまったのかを、現代の教育の視点も絡んて述べていこうと思います。
21世紀になってから、日本の教育は大きく変わりましたね。皆さんご存知の「ゆとり教育」です。
ちょうど現在30歳の世代あたりから始まった日本の教育方針ですが、私はこれが草食系を生み出した最大の原因と考えます。
「ゆとり教育」というと、やはり焦点を置かれるのは授業数の減少やカリキュラムの変更ですよね。
でも変わったことはそれだけではありません。
校内暴力、いじめ、非行、落ちこぼれ、不登校、自殺など様々な教育問題を解消しようとして、学校の教育に対する意識が変わってしまいました。
学校で先生に叱られて罰を与えられるというと、頭に浮かぶのは「廊下でバケツ」ですよね。一昔前の漫画やアニメでは、よくこんなシーンを見かけました。
「廊下でバケツ」は学校での罰の象徴でもあったはずです。
しかし、現代の日本でこんなことを行ったら、体罰ととらえられて、学校側は訴えられてしまいます。
子どもは悪いことをして、叱られて、反省して、大人になるはずなのに、現代では悪いことをしても大して叱られない。
つまり、しでかした本人は悪いことをしたという自覚がない。
結果そのまま社会に出ていき、上司に怒られる。
でも自分は何が悪いのかが分からない。
これが上司に「最近の若者は・・・。」と呼ばれる典型パターンです。
そしてもう一つ。最近の初等教育では様々な場面で競争を嫌います。ゆとり教育の出発地点となった90年代、それまで公立中学で行われていた偏差値による進路指導が廃止されました。
偏差値なんて単純なものではなく、もっと子どもの教育に自由を与えましょう、というわけですね。
ただ、この方針は単なる勉強だけにあてられたわけではありません。以来、「順位をつけない教育」が始まりました。
ときにそれは学校の最大のイベントでもある運動会にも広がりました。
最近の運動会の徒競走では順位づけがないようですね。頑張って走ってもみんな1位。「お手手つないでゴール」ですかね。
そうです。現代の教育にないものは「勝ち負け」です。
つまり負けず嫌いな人が激減した。言い換えると自分の意見を主張する人間が激減した。
幼いころから「勝ちたい」と思う気持ちが育まれず、自分の意見を伝えたいとすることに慣れていないのです。
幸い、私は幼稚園から14年間同じ学校に通いましたが、私の通っていた学校は私立でしたし、小中高と12年間男子校でしたので、とにかく競争させられて生きてきました。
小学校では2年生から、算数の小テストでクラス順位をつけられ、年3回のサッカー大会で最下位になると、試合後グランドに正座させられていました。中高では体育祭で勝利にこだわりすぎて怪我人が絶えず、中3から数学は席が成績順で決まっていました。
これでも私の出身校も現代の教育の風潮から、かなり勝負事や危険なことに対して、規制が増えました。先生から殴られることも中高では減ったし、棒倒しも体育祭で消えていった。それでも私の母校の教育は、ゆとり教育から最低限守られていました。
私はこの点において、本当に母校を誇りに思います。
今でも幼稚園時代からの友人と話を交わすことがありますが、どんな話でもみな、自分の主張を他人に伝えます。下らない話題から、仕事の話や大学の話まで。
みんな会話に真剣。
自分の意見を伝えることに対して本気。
だからどんな話をしても面白い。
少し母校愛を語る記事にもなってしまいましたが、
自分の意見をなかなか言えないあなた、少しでも変わりたいと思っていただけましたか?
または、こいつの意見はおかしい。と思いながらここまでお読みになったあなた、ならあなたはこの問題に対してどのように考えますか。どんな意見でも構いません。コメントぜひしてみてください。
長文お読みいただきありがとうございました!!